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mikayla (Mika) | |
本格的に寒くなる前にまた会いたいとSNSにメッセージを送り、大きめの公園駅で待ち合わせる。 少し遅れて改札に現れた彼女が満面の笑みで手を振ってきた。こちらもつられて振り返す。鮮やかなショッキンググリーンのボトムに何人かが振り返る。 季節的には少々寒い薄手のパンツをリクエストしてしまい可愛そうなことをしたと後悔しかけたが、遅れたことをしきりに詫びる彼女に寧ろ背中を押された思いがした。 買ったばかりの単焦点レンズにようやく慣れたころ、ファインダーの外側には夕闇が迫っていた。 |