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<罪状>
自殺願望のあった彼女は、ビルから飛び降りたが、下を歩いていた通行人に衝突し、それがクッションとなって助かった。しかし巻き添えになった人は、一命はとりとめたものの脊髄を損傷し、半身不随の体となってしまった。
被害者への補償金は莫大な額で、それから逃れようと彼女は再び自殺を企て、自宅でガス自殺を図ったが、これも隣室の老人が中毒を起こし、本人は助かった。
さらに彼女は現実逃避的となり、駅で線路に飛び込むが、駅員が必死に助けようとして彼女をホームに押し上げた瞬間に
列車が入ってきて、駅員は死亡してしまった。
これだけ多くの人を結果的に殺傷しながらも、彼女は傷害にも殺人にも問われない。自分の命の重みを自覚できない人間は、他者の命の重みもまたわからないようだ。
<責め>
彼女への刑罰は「死ぬことを許されないこと」。駅の事故でみずからも重傷を負った彼女だったが、この監獄の最高水準の医療スタッフによって、一命をとりとめた。強制的に死の世界から引き戻されたのだ。
この監獄では、彼女はスクール水着姿で拘束され、いかなる自殺、自傷行為も許されない。そして自分が巻き添えにした多くの人々の怒りと悲しみを感じながら、毎日ありとあらゆるメニューで陵辱され続けるのだ。
彼女への責め苦は、自分が死ぬことよりも巻き添えにした人たちへの償いを優先するようになるまで続けられる。しかしもしそうなったとしても、世の中には取り返しのつくこととつかないことがある。結局彼女は、自分の陵辱映像を販売して得られた利益を遺族の補償にあてるくらいしか、残りの人生でできることはないのだ。
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