401号室 ○木加寿子(33歳)
罪状:薬物使用時の殺人

<罪状>
 痩せたい・・・そんなささいなきっかけで、インターネットを介して違法薬物に手を出した彼女は、さらなる快楽を求めて使用する薬物もエスカレートしてゆき、路上の売人から覚せい剤を購入するようにまでなっていた。
 そしてその中毒症状の幻覚のなかで、包丁を振り回して路上を歩き、かねてから折り合いの悪かった近所の主婦を刺し殺してしまった。
 裁判では、犯行当時薬物による幻覚症状のため、彼女は心身喪失状態にあったとして無罪となり、措置入院が言い渡された。遺族にとってはたまったものではない。心身喪失の原因は自らが手を染めた薬物ではないか。人を殺す原因を自ら作っておきながら責任を取らなくてもよいなんて、あまりにも理解しがたい判断だ。
「殺したい人間がいて、しかし死刑にはなりたくないのなら、まず麻薬中毒になってから殺すといい。罪にはならず、しかもちゃんと入院させてくれて、衣食の保障と麻薬からの更正までさせてくれる。日本の法律じゃ、麻薬を使った責任は問われても、その上での殺人は殺人にはならないそうだ。ホント、ヤリ得だぜ!」・・・犯罪者と裁判所が声を合わせてこんなことを合唱しているようにさえ聞こえる。

<責め>
 この監獄は、ある意味「常識」しか通用しない世界だ。麻薬を常習し、その幻覚の中で人を殺したのなら、麻薬使用と殺人の両方の刑罰をしっかり受けることになる。
 しかし、一般社会よりも寛容な部分もある。あくまで人命尊重で、ここには「死刑」はない。あるのは死よりも辛い終身陵辱の刑だけだ。もちろん、麻薬からの更正もちゃんとやってくれる。ブルマー姿で毎日何十本ものペニスで陵辱され、精液しか飲むことを許されない。そうすればおのずと麻薬など抜けていってしまうのだ。
 そして麻薬に代わる快楽もちゃんと用意してくれる。膣を、口を、肛門を、ペニスで犯されかき回される・・・人間の最も根源的な快楽をこれから何十年もの間、惜しげもなく与えられ続けるのだ。悲鳴も悶えに変わる日は、そう遠くはないかもしれない。