12.エピローグ 生還…そして「スクールナイツ」へ (前編)
 キミコは生きていた! 悪夢のオークションの数週間後、彼女はやはり何人もの異世界の男たちにスクール水着姿で輪姦されていた。ただし、その場所は彼女の元の世界。学校のプールの更衣室だった。

 詳しいお話はまた次の機会に譲るが、キミコはオークション会場で意識を失った直後、突入してきた反シンジケート勢力の手によって救出され、異世界の医療の力で死を免れることができたのだ。



 キミコはシンジケートによって多量投与されていた生物麻薬の作用と、その禁断症状を取り除くために救出者によって使用された合成薬物の作用の相乗効果によって、健康な肉体を取り戻しただけでなく、どちらの世界の人間にもない特殊な能力を得てしまった。

 その能力は大きく3つ。

@二つの世界の間を自由に行き来できる能力

A異世界の人間を見分けることのできる能力

 そして3つ目は・・・




(つづく)